保護者様向け 受験生なのに勉強しません
受験生の親御さんへ。毎日お疲れ様です。食事の用意や送迎など大きくなっても、親の仕事は尽きないものですね。私も受験生の母としての期間がありますが、この年頃の子どもとはそもそも普通に接していくのも難しいです。
勉強の声かけは、できるだけ具体的なほうが良いです。「英語のワーク〇〇ページ、やっておこう」というように、教科や宿題の範囲を指示してあげましょう。勉強が得意な子は自分で計画できますが、苦手な子は「勉強しなさい」では何をしたら良いかわかりません。
子どもは思春期真っ只中で、親とうまくコミュニケーションをとることが難しいです。話しかけても、「別に」「知らない」「忘れた」しか返ってこない子も多いのではないでしょうか。我が子が何を考えているかさっぱりわからず、戸惑うこともあるかと思います。
で、我が子が何を考えているかというと、たいてい本人にもわかっていません。だから、答えられないのです。将来についての希望、不安。それらを感じていはいるのですが、言語化できるほどではありません。
作文指導で、受験生に将来の希望など書かせると、夏の時期にすらすら書く子はほとんどいません。ただ、自分の希望や不安、葛藤を書いてきます。私は毎年それらを読んで、「あ、今成長の途中だな」と感じます。大人に必要なのは、「待つ」ことです。
受験の期限は決まっているから、早く進路を決めて、対策をしたほうがいい、と大人は思いますが、そこは仕方ありません。なぜなら、受験は「人間が作ったシステム」ですが、子どもの成長は「自然の摂理」だからです。そして、心配しなくても子どもは土壇場でしっかり決断します。
では、私達「受験生の親」は何をしたらいいのか?避けていただきたいことは「無関心」です。「子どもの自主性にまかせる」といって何もしないと、子どもは「愛されてない」と感じてしまいます。多少うるさがられても「どこの学校を受験したいの?」とか「テストの点数どうだった?」など聞いていきましょう。「うるさいなあ」と言われるかもしれませんが、大丈夫。オープンキャンパスの日程などを、積極的にきいたり、申し込みをしてあげたりしましょう。「親は自分のことを大切に考えてくれている」と子どもが感じていれば、学習面でも良くなってくることが多いです。
こちらも不安になったり、心配になりますが、なるべく笑顔でいましょう!